top of page

4/23 埋れ木(うもれぎ)


4月23日の美人の日本語は

「埋れ木」です。


埋れ木(うもれぎ、英語: bog-wood)は、樹木の幹が、地殻変動や火山活動、水中の堆積作用などによって地中に埋もれ、長い年月をかけて圧力や熱を受けたために変成し、半ば炭化したもので、亜炭もしくは褐炭[1]の一種である。「埋木」「埋もれ木」とも表記し、岩木とも言う。 Wikipedia

仙台亜炭が有名で、昔は家庭などで燃料として使われていましたが、住宅の電化や都市ガス、石油に取って代わられ、いまでは採掘も行われていません。

埋れ木細工も、当時の備蓄材料で賄われているんだそうです。


さて、お話しに出てくる、井伊直弼。


安政5年(1858年)の今日、大老に任命されました。


尊皇攘夷や一橋派を弾圧した「安政の大獄」、そしてそれが要因のひとつとなり暗殺をされた「桜田門外の変」で知られています。


大老に至るまで順風満帆であったわけではなく、自らを花の咲くことのない埋もれ木に例え、「埋木舎(うもれぎのや)」と名付けた邸宅で17歳から32歳までの15年間を、中級藩士以下の300俵の部屋住みとして過ごしたりしています。(最近の研究で、屋敷の維持管理費などは藩の公金で賄われており、経済的にはある程度の余裕があったとされています。)


その中で詠まれたのが、


世の中を よそに見つつも うもれ木の 埋もれておらむ 心なき身は


いつか世に出るため、努力を続けていたんですね。


努力をしても報われるとは限りませんが、成功した人で努力していない人を僕は知りません。


井伊直弼も、世に出るきっかけとなる彦根藩主を継いだのは、本来継承者、直元が家督相続前に若くして病死したためです。


思わぬきっかけを掴めるかどうかは努力次第、そして、努力は必ず誰かが見ていてくれると思うのです。


bottom of page