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3/10 夢宵桜(ゆめよいざくら)


今日の朗読・美人の日本語は

「夢宵桜」です。


3月の誕生色で

山桜の薄桃色です。


誕生色とは昭和56年に

新潟県の十日町織物工業協同組合が

日本の伝統色を元に制定したものです。


ただ、十日町織物工業協同組合の

Webサイトを見ても

そのことは載っておらず

一覧なども見当たりません……。


さて、古来桜と言えば

山桜のことでした。


今多くみられるソメイヨシノは

江戸末期に作られた栽培品種で

高度経済成長期に全国で植えられました。


日本の美しい四季を

代表する風景は

実はそれほど古くもなく

人為的なものだったり……。


また日本は森林面積が

国土の67%もありますが

手つかずの原生林は

4%以下しか残っていません。


それが悪いと言いたい

わけではないですよ。


自然は美しさとともに

とても厳しい一面もあります。


人が生きていくためには

その自然と共存し

時には対峙する必要があります。


今見える風景は

その葛藤を乗り越えるため

誰かが努力を続けた結果のはず。


目に見えるものや

情緒だけにとらわれず

その奥にあるものを

すくい取れる感性を

持っていたいなと思うのです。






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