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ギョーカイ用語の代名詞、夜でも「おはようございます」のお話。


この時期、いつまで「あけましておめでとう」と言っていいのかが話題に上りますよね。


昨日の2023年最初のレッスンでもそんな会話になり、挨拶つながりでギョーカイ用語の定番、四六時中交わされる「おはようございます」の話題になりました。


いつから使われるようになったのかググってみると、ソースが定かではなく、孫引き、玄孫引きみたいな記事が山ほどでてきますが、歌舞伎の世界で裏方さんが、早く入った役者をねぎらって「お早いですね」という気持ちを伝えたことが始まりとされているようです。


今では巷間に浸透して、先日の夜コンビニによったときには、夜のシフトに出勤してきたおばさまが「おはようございます」とおっしゃって、思わず振り向いたりしました。


ギョーカイ用語としては、昼も夜もない芸能の世界でその日最初に現場で会った人に、「おはようございます」の本来の意味、「お早いですね」の心をこめて「おはようございます」と言うんだ。なんて指導されたりします。


まあ、間違っちゃいないですが、「おはようございます」からは本来の意味はほぼ失われて、朝の挨拶という記号的な言葉になっていますし、自分の方が早く到着していて「お早いですね」じゃ、イヤミみたいになっちゃうしで、少々苦しい説明だと僕は感じます。


じゃあ、なんで「おはようございます」が多用されるようになったかというと、「こんにちは」「こんばんは」にはない機能が、「おはよう」にあるからだと僕は考えています。


それは「敬意表現」が使える、ということです。


普通、こんにちはでございます。こんばんはでございます。とは言いません。


「おはよう」だけが、敬語の「ございます」をつけて「おはようございます」と言えるのです。


芸能の世界というのは、もともと上下関係が厳しい世界です。その中で、「こんにちは」「こんばんは」と声を掛けるのは、ちょっとフレンドリーすぎる感じがしてしまいます。


その意識が「おはようございます」を選ばせることになったのではないでしょうか。


とはいえ、夜の現場に「おはようございます」と入っていくのは、ちょっと気が引けたりまします。でも「こんばんは」はちょっとな……。と感じるのは、相手に対してあなたが相手を敬う気持ちを持っているからです。


その気持ちを大切にしつつ、挨拶ひとつとっても疑問を持ち、考えることが言葉のプロのありかたじゃないかなと思うのです。


じゃあ、なんて言ったらいいんだよ! と言う話ですが、僕は「よろしくお願いします」と言うことが多いかな。「こんばんは」の直ぐ後に「よろしくお願いします」をつけるのもありです。


「おつかれさまです」を使う人もいますが、これは「つかれてねーよ」と返される可能性が割とあるので避けましょう(笑)


自分が入る前が長丁場だと分かっていたり、疲れているだろうなと感じているなら、「おつかれさまです」もありです。


言う人は少ないと思いますが「ご苦労さまです」は、目上に使うのは失礼だという説が広まっていますのでやめておいた方が得策でしょう。



あ、そうそう「あけまして」は、三が日だけとか、松の内の7日まで、15日までと揺らぎがあるようです。


ちなみに僕は、自分から使うのは7日くらいまでにしています。


門松は 冥土の旅の 一里塚 めでたくもあり めでたくもなし (一休宗純)

なんて歌もありますしね。







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