5月17日の美人の日本語は
「大丈夫」です。
もとは立派な男性、ますらおを指す言葉で、そこから、あぶなげなく安心なさま、間違いなくて確かなさまを言うようになりました。
デジタル大辞泉にこのような記述がありました。
[補説]近年、形容動詞の「大丈夫」を、必要または不要、可または不可、諾または否の意で相手に問いかける、あるいは答える用法が増えている。「重そうですね、持ちましょうか」「いえ、大丈夫です(不要の意)」、「試着したいのですが大丈夫ですか」「はい、大丈夫です(可能、または承諾の意)」など。
この用法で、僕はついつい使ってしまいます。
これも「いいですか」と直接的な物言いをさける意識から、便利に使われるようになったんだろうと思います。
多用している自覚があるので、言い換えようと思うのですが、なかなかしっくりくる言い回しを思いつかないことが多いです。
完全な脱線ですが、形容詞(多い) + 「です」というのも、文法上誤りとされるものなんですよね……。
確かに、「多いです」「高いです」「ないです」のような表現はちょっと幼稚というか、片言な感じがします。
言い換えが難しいこともあるので、文化庁は昭和27年の時点で許容していますし、外国人への日本語教育でも、「形容詞+です」を教えているのですが……。
閑話休題。この美人の日本語でも、本来の意味から転じた言葉が沢山でてきます。
言葉は常に変化していくものなので、新しい意味を持つ言葉が生まれては消え、産まれては消え、その中から一般化したものが定着して、いずれ辞書に載るようになります。
変化するものと思っているので、日本語の乱れといわれるようなものについて目くじらをたてるようなことはしません。
ただ、自分やナレーターが使う言葉は、保守的なくらいがいいと思っています。
プロは安易に流行に乗るのではなく、流行を見極めるようなスタンスでいてほしいと考えています。
言葉のことなら、山田に任せれば大丈夫! と言ってもらえるようになりたいですね~
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