4月7日の美人の日本語は
「青二才」です。
〘名〙 (「青」は未熟の意、「二才」は若者の意の「新背(にいせ)」の変化した語) 年が若く、経験に乏しい人を卑しめていうことば。 【精選版 日本国語大辞典】
卑しめていう言葉が、美人の日本語なのか? という疑問はありますが……。
「新背」の「背」は
〘名〙 夫、兄弟、恋人などすべて男性を親しんでいう語。主として女性が用いる。せこ。せな。せなな。せのきみ。せろ。せうと。⇔妹(いも)。
太古の昔から、男は背中で語ることが求められているのでしょうか。
背中で思い出したのが、昨日も取り上げた世阿弥の言葉。
「離見の見」
演技には観客の立場、自分を客観的な視点から見ることが必要だということです。
演技には必要不可欠で、かつなかなか難しいことです。ついつい自分の演技に夢中になり、飲み込まれて「やってるつもり」になってしまいます。
同じような言葉に「見所同見」、見所(観客席)から見ているように自分を見る。
そして「目前心後」があります。
目は前を見ていても、心は後ろに置け。ということです。
客観的な視点という意味での「後ろ」ということですが、僕は自分では見えない背中まで意識するという意味も含んでいると思います。
「後ろ姿を覚えねば、姿の俗なるところをわきまえず」
という言葉も残されています。
自分では見えない背中まで意識するように、自分を客観視できていないと、ふとしたときにアラを見透かされてしまいます。
かっこつけてても、ふとした仕草に地が出てしまう……。
青二才っぽいですね(笑)
演技だけではなく、日頃から気をつけたいことです。
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