3月29日の美人の日本語は
「東雲」です。
闇夜から、東の空がじんわりと明るくなる頃です。
「曙」も同じ意味で使われますが、厳密にはもう少し前の時間です。
曙は、夜が明けて新しい日が始まる喜びを感じますが、東雲はなんだか、夜が明けてしまう切なさも感じます。
しののめの 別れを惜しみ 我ぞまづ 鳥より先に なき始めつる 【 古今和歌集 】
昔の夜這いの風習が垣間見える歌です。
徹夜で仕事をしていたとき、外から鳥の声が聞こえ始めて、あぁ、夜が明ける……。と切なくなった記憶が。
しののめの 仕事終わらず 我ぞまづ 鳥より先に なき始めつる
でしょうか……。
そもそも最近は、徹夜する気力がないことの方が切ないのですが。
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