3/12 歌舞の菩薩(かぶのぼさつ)


今日の美人の日本語は

「歌舞の菩薩」です。


極楽で如来や

往生を遂げた人を

歌舞で称え楽しませる菩薩です。


そこから転じて

舞姫、美人、

遊女や芸者も表す言葉です。


仏教では

半人半鳥の「迦陵頻伽」(カリョウビンガ)も

声が美しく極楽浄土に住むとされ

この名も芸者や花魁を

指して使われたようです。


七福神に数えられる

弁財天も技芸の神様です。


そして日本神話には

天岩戸の前で踊った

天宇受賣命(アメノウズメノミコト)がいます。


ギリシア神話には

文芸を司るミューズ(ムサ)がいて

今では著名な女性ボーカルを

ミューズと称することも。


洋の東西を問わず

芸能は昔から大切なものなんですね


でも反対に

芸能を生業とする者は

「河原乞食」なんて呼ばれることも。


これは出雲阿国が

京都の四条川原で

かぶき踊りを始めたことが

歌舞伎の発祥とされることから。


何も「物」を生み出さない

芸能というものは

人によっては全く無価値なのでしょう。


僕としては

生命を維持することには関係ない

「無駄」を楽しめることこそが

人を他の生物と分ける

「文化」じゃないかと。


一見華やかに見える

芸事の世界にいることを

奢ることなく

河原乞食としての矜持は

持っていたいと思うのです。